2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

止揚、コペンハーゲン解釈、『ロックで独立する方法』

先日、会社の先輩と欧州のデータ基盤や標準化の動向に関する議論をしている際に、通説・多数説(博識な会社の後輩から有力説というものもあるがそれは海外の文献には出て来ない日本独特の考え方のようであると教えてもらった)の話しになった(小生から話し…

マクスウェルの悪魔、あるいは情報熱力学とセレンディピティ、そして通説・多数説

GW前に小生が所属している有機エレクトロニクス材料研究会、通称JOEMで「非平衡現象」をテーマとした研究会(249.pdf (organic-electronics.or.jp))があり、途中から参加した。同日パシフィコ横浜で開催されていたOPIE`22(OPIE'22 - 光とレーザーの最新技…

今=ここ文化、あるいは日本文化における時間と空間と戦略的思考

「日本人は不満に強く、不安に弱い」という指摘は様々な場面で「確かにそうかも」と思わせる普遍性があるように感じる。このGWは特に遠出はせず読書三昧であったが、そこで読んだ本でもそう感じることが多かった。日本政治論、戦後日本外交史、集団的自衛権…

「日本人は不満に強く、不安に弱い」とはどのような意味を持っているかについての考察

「日本人は不満に強く、不安に弱い」とよく言われる。その裏返しとして「欧米人は不安に強く、不満に弱い」ということも言えるのであろう。不満が新たなニーズを生みイノベーションの源泉であるとすると(「機能飢餓」はその典型例であろう)、日本人の「不…